東京都調布市にある「深大寺」周辺には、古くから伝わるおそば、「深大寺そば」があります。

調布市観光ナビのホームページや調布市のまちの資料情報館によると、江戸時代の深大寺周辺の土地では米の生産に向かなかったため、小作人はそばをつくり、米の代わりにそば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしていたことが、深大寺そばの始まりと伝えられているそうです。

深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野寛永寺の門主第五世公弁法親王(こうべんほっしんのう)が、深大寺そばを大変気に入り、まわりの人々をはじめ全国の諸大名にも深大寺そばのおいしさを言い広めたからだとか。そのため、深大寺そばの名が高まり、多くの家から深大寺へそばの使者が立つほどになりましたので、深大寺そばは「献上そば」とも言われているようです。

そんな美味しい深大寺そばを食べられるお店はたくさんあり、湧水(ゆうすい)もその一つです。いつも行列が出来ている大人気店なのですが、事前予約ができないので、訪れる際は時間に余裕を持って行ってください。

順番待ちをしている間は外で並ぶことになるのですが、ちょうど窓からそばを打っているところを見ることができますよ。大きいそば生地がどんどん細い麺になるのを見ていると、待ち時間なんてあっという間です。

湧水では、美味しいおそばの他、そばようかんも売っていますよ!そば湯にそば粉(甘皮粉)を加え固め、あずきをサンドして作ってあります。甘さ控えめで、食後に最適。お持ち帰り用のようかんもあるので、お土産にもぴったりですね。

 

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