旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸庭園
高層ビルのイメージが強い東京ですが、都内には緑も多く、大きな庭園も複数存在しています。
台東区池之端一丁目にある旧岩崎邸庭園もそのひとつです。
洋館・撞球室・和館の3棟からなっており、現存部分全てが国指定重要文化財に登録されています。以前ブログでも紹介したことがありますよ。
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ジョサイア・コンドルが設計した西洋木造建築
旧岩崎邸庭園は1896年に三菱財閥の第3代社長岩崎久彌の本邸として造られました。彼の父親が三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎です。
洋館は、日比谷にある鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計です。旧岩崎邸庭園の他にも、御茶ノ水駅近くにあるニコライ堂や旧古河庭園、三菱一号館美術館等の設計をしていますよ。
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どこを見ても重要文化財!
1961年に洋館と撞球室が重要文化財に指定された後、1969年には和館大広間と洋館東脇にある袖塀が、1999年に煉瓦塀を含めた敷地全体と実測図がそれぞれ重要文化財に指定されました。
現存部分がすべて重要文化財となっているので、どこを見ても重要文化財しかありません。
洋館内は平日に限り写真撮影が可能です。そのためか、平日でも多くの方が訪れていましたよ。中のきれいな写真を撮りたい場合は平日に訪れるのがおすすめです!
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ベランダに出ることもできます
洋館内にはいつでも入って見学することができます。天気の良い日は、二階のベランダに出ると気持ちいいですよ。
洋館の中を歩いていると、なんだか日本ではないどこかにいるような気持ちになってきます。
ベランダから庭を見ると、周りにある高いマンションなどの建物がよく見えて、ここが都内にある場所なのだと再認識できますよ。
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洋館の周辺も見どころがたくさん
洋館の中に入るのはもちろん、周辺にも様々な見どころがあります。
入園受付のところにある壁には、岩崎家の家紋である「三階菱」が描かれています。岩崎彌太郎が土佐で生まれたこともあり、この三階菱と土佐藩の主家である山内家の家紋「三つ柏」をもとにして、現在の三菱社章であるスリーダイヤが考案されたそうです。
- 通常は非公開の撞球室
洋館から少し離れた位置に別棟として存在する撞球(どうきゅう)室。ビリヤード室であるここもコンドルが設計したものです。当時の日本では非常に珍しいスイス の山小屋風の造りとなっていますよ。
内部を見ることはできますが、中に入ることはできません。また、洋館から地下道でつながっているそうですが、地下道は非公開となっています。
次回、3月12日に開催予定のボランティアの方による撞球室特別ガイドにて、通常非公開となっている撞球室内部を見ることができるそうです。8月を除く毎月第2木曜日に開催しているそうなので、その日にあわせて訪れたいですね。
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和館にはお茶席もあります
洋館と結合された書院造りの和館はお茶席となっており、お抹茶や白玉ぜんざいなどが食べられますよ。和室で座って、庭を眺めながらのんびりとお茶をするのもおすすめです。
また、ポストカードなどの旧岩崎邸庭園限定のお土産を購入することもできます。
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現在は便所改修工事中です
4月上旬まで旧岩崎邸庭園便所改修工事が行われています。仮設トイレが設置されていますが、来園の際はご注意ください。
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周辺も観光するなら観光タクシーがおすすめです!
旧岩崎邸庭園の近くには湯島天満宮もあります。少し足を延ばせば、上野や秋葉原、御茶ノ水など、様々なさまざまな場所に行くことができますよ。歩くと意外と時間がかかってしまいますので、移動には観光タクシーがおすすめです。